改善に向けて知識を得る
肩こり腰痛でお悩みの方は、たくさんいらっしゃると思います。
では、何故肩こり腰痛になってしまうのか?
ここでは、心因的な疾患や、内科的疾患を患っていないと言う事を前提にして解説してみたいと思います。
一口にいって、バランスの問題なのです。バランスが崩れて筋肉疲労しているのです。
人の体は、前後左右のバランスが良い状態を『0』とした時、この『0』からどちらかに傾くと、傾いた分、倒れてしまわないように、『0』地点に戻そうとしています。これは意識的にしているのではなく、無意識にされています。
したがって、腰を曲げた状態で100メートルほど歩いてみて下さい。必ず腰と太ももが痛くなります。この理屈は実際に行わなくても、誰でもイメージできると思います。この場合、腰の痛みはイメージできると思いますが、太もももイメージできましたでしょうか?
言い換えれば、『腰が痛い』という症状は、普段の身体バランスが『0』をキープ出来ていない生活をされていると言う事なのです。
これは、ある意味当たり前で、特に、お仕事をされている場合、どうしても、『0』をキープする事は不可能となるでしょう。
主婦の作業で、結構きつい作業として、台所での作業があります。
この作業は、必ず、前傾姿勢にならなくては作業ができません。したがって、この作業の場合、腰と首に負担がのしかかってきます。
最近の台所は、こういった身体的負担を減らす配慮もされるようになっていますが、これまでの台所事情は、人基準ではなく、モノ基準でデザインされていたので、台所で、腰を悪くされた年配の方は多かったと想像出来ます。
シンクの高さが、個人に合っていないと、先ほど例えた、腰を曲げて、100メートル歩く話、これを毎日行っている様なものなのです。しかし、私達は、当たり前として、この作業を毎日繰り返しているのですね。
この場合、シンクを数センチ上げるだけで、体への負担ははるかに軽減されます。
しかし、現実問題として、水回りをやりかえるとなると大きな出費になるので、現状のままという家庭も少なくないと思います。
ここで私が以前行った事をご紹介したいと思います。
これは、水道管の問題もありすべてうまくいくわけではありませんが、シンクにもよりますが、それほど重たくないので、持ち上げてレンガを下にかましたところ、それまでとは全くちがって使いやすくなりました。
私の場合、レンガくらいの高さが必要だったのですが、日本の一般的な女性であるなら、それほど高くする必要はないかもしれません。
あまり高くすると、モノが切りづらくなるので、(身長) ÷ 2 + 2.5 cm = (基準高さ)です。
この数センチをきっちりと合わすと、体への負担がかからなくなるので、結果、腰痛などになりにくくなるのです。
これなら、台所のリフォームをすることなく数百円で済みます。
難点として、水道の配管問題があって、シンクを上げる場合、この配管に当たってしまうので、物理的に上げられないと言う事が起こってきたりします。この場合は水道屋さんと大工さんの施工が必要になるかもしれませんね。いずれにしても、大改修をすることなく改善する事が可能です。
少し器用な旦那さんだったら、簡単にやってくれる事でしょう。
これから、住宅をお考えであるなら、このキッチンと、洗面、風呂、トイレ、寝室のベッドの高さ、押入れの高さなどは、しっかりと考えたいものです。これらの作業が、毎日毎回体のある一点を酷使する要因となっているのです。したがって、肩こり、腰痛が日々の習慣から起こっていると言う事をご理解していただけたと思います。
最近のメーカーハウスは、こういった部分にも配慮されたデザインで設計されています。
資料請求などしてみて、研究されるのが望ましいでしょう。ちなみに資料請求にはお金はかかりません。私はメーカーハウスの家を購入していませんが、家を建てるとき参考にしました。